高千穂峡のわら細工 祝酉
アマテラスオオミカミの孫、ニニギノミコトが降り立ったと言われる神話の里高千穂。神秘的な空気のながれるこの地は、神々が棲まわれる地として、一年中しめ縄が掲げられます。ここで、地域のしめ縄をつくってこられたたくぼさん。その仕事はわら細工用の稲を育てるところから始まります。
青味を残した材料は8月に刈り取る舗を浸ける前の稲ワラ。真夏の暑い最中に手刈りするのはとても大変な作業です。雨で湿ってもいけないし、すばやく乾燥させないと色が残らないため、材料作りは想像以上に神経を使うところだそうです。
朝一番、夜明けを告げる鳥は、幕開けや良い兆しの象徴として縁起が良いと言われています。
日本神話でも、天岩戸の前に鶏を居らせ、天照大神が岩屋戸を開けて出て来られる時に、それを告げるように鳴いたとされており、それが今の神前にある鳥居であり、伊勢神宮では今も境内で神鶏が大切にされています。
色々大変なことがあっても、きっと良い兆しがあるように。
そんな気持ちで飾っていただきたいお祝いの飾りです。
しめ縄ではありませんので、お正月を過ぎてもお部屋に飾っていただけます。
経年変化により、稲藁が黄色く貫禄を帯びてくるのもお楽しみください。
材質:稲わら(高千穂産)
サイズ:幅190mm×高さ300mm