中川豪 貫入小鉢
石川県九谷焼の産地で、普段は奥様と2人で工房あめつちとして九谷焼らしい染付けの作品を製作されている中川さんですが、お一人で制作されるときは九谷のものを混ぜた土を用い、釉薬を使った渋い器を発表されています。
貫入とは、釉薬に入る細かいヒビのこと。このヒビで器に趣が生まれます。そして、オレンジ色〜ピンク色に浮かび上がる色模様は御本手と呼ばれる、窯の中の酸素が少ない状態で焼くことで自然に現れる陶芸技法で、古くから茶人に好まれた表現です。
深過ぎず、煮物、和え物、トンスイがわりに鍋の取り鉢にと、様々に使いやすいデザインで、毎日使いたくなる器の一つになるはずです。使うほどに趣を増す、育てる器としてお楽しみくださいませ。
・寸法:直径/約12cm 高さ/約3.7cm
・初めてお使いになる時は、米のとぎ汁で15分ほど煮沸したのちそのまま冷めるまで放置し、その後水洗いする「目止め」処理をおすすめします。
・水を吸い易いので、長時間食品を入れたまま、浸けたままにしないでください。
・食洗機、乾燥機、電子レンジ、オーブン等のご使用はお控えください。
<工房あめつち>
中川豪
・1976年 東京都生まれ
・2001年 石川県立九谷焼技術研修所卒業
・2001年 陶芸家 北山 裕氏に師事
・2006年 石川県能美市にて独立