竹のタガで絞めた杉のおひつ
炊飯器で保温保存するよりもごはんを美味しく保存できると、おひつを使われる方が増えてきています。天然木がご飯から出てくる水分を吸収してくれるので、湯気でお米がふやけ、表面が糊状になることがありません。写真の4枚目を見ていただくと、ご飯を入れたお櫃の内部は、フタの裏も含めてしっとりと湿っています。これが余分な水分を吸い込んでくれているということ。ご飯のおいしさを保っている証拠なんです。もちろん電気釜のような保温効果はないので緩やかに冷めてゆきますが、冷やご飯になったものをあたため直すと炊きたてのようなふっくらご飯がよみがえります。調湿効果でプラスチックの密閉容器に入れておくことに比べて傷みにくいのも嬉しいですね。
お使いになられる時は、ご飯を入れる前に中を湿らせますが、側面の板と底板の突き合う部分に溜まる水は出来るだけふきんで吸い取ってください。この部分から黒くなってしまいがちなのですが、こうすることで黒ずみの予防になります。常に湿った状態にしているとカビが発生してしまいますので使ったあとは、カラッと乾燥させる余裕をもってお使いいただくのをおすすめいたします。
最近では竹のタガを編める職人が少ないそうで、銅や真鍮で留めた仕上げのおひつが多い中、こちらのおひつは昔ながらのていねいに編まれた竹タガを使用しています。また、タガが緩んだ場合でも絞め直しのお修理が可能なので大切にお使いいただけます。(※配送料が必要です)
おうちの白ご飯環境を日本ならではの道具で整えてみませんか?
・材質:杉、竹
・三合
・ご使用後は洗ってふきんで水気を拭いたあと自然乾燥させてください。
・湿った状態から直射日光に当てると割れや反りの原因になりますのでおやめください。
・湿ったままの状態はカビの原因になります。